10月12日にスタートするドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)で恋人役を演じる戸田恵梨香とムロツヨシ。若年性アルツハイマーにおかされたヒロインの女医・北澤尚を戸田、ヒロインを明るく健気に支える元小説家・間宮真司をムロが演じる。脚本を担当する大石静は、便利になった現代において、劇的な恋愛よりちょっと楽しくてリスクの少ない関係が好まれているように思うと言い、だからこそ常識や道徳のはるか向こうにある1組のカップルの“震えるような恋心”を書いたと説明している。
「しかしこのドラマ、現在公開中の有村架純主演の映画『コーヒーが冷めないうちに』の一部にそっくりなんです。この映画の原作は、もともと小劇団の脚本家兼演出家として活動していた川口俊和氏が2010年3月に開催された演劇ワークショップ用に書き下ろした脚本で、その後2015年に小説として出版されたもの。“ルールを守ればタイムトリップできる座席”がある喫茶店を舞台に4つの物語が展開されるという内容なんですが、そのうちの1つの物語が若年性アルツハイマーにおかされた夫とそれを支える妻の物語なんです。映画では薬師丸ひろ子演じる妻が若年性アルツハイマーにおかされ、松重豊演じる夫がそれを支える物語にアレンジされていますが、この図式は新ドラマにおける戸田とムロとの関係と実によく似ています。唯一違うのは、戸田とムロは夫婦ではなく恋人同士という点でしょうか」(映画誌ライター)
戸田とムロが演じる恋人同士は、果たしてどれだけ視聴者の心を震わせてくれるだろうか。