TBSのバラエティ番組「1番だけが知っている」が12月2日に放送され、声楽家の投票による「歌が本当に上手いJ-POP歌手ベスト10」を発表している。
歌の専門家ともいうべき声楽家77人から“本気の投票”を集め、「1番歌が上手い歌手」が誰なのかを決する特別企画において、数ある天才アーティストを抑えて首位に選ばれたのは、1998年の大ヒットシングル「つつみ込むように…」でデビューし、その後も「陽のあたる場所」や「Everything」などの名曲を歌い上げたMISIAに。
続く2番手には、ハスキーボイスで幾多の女優を口説き落としてきたとされるベテランの玉置浩二がランクイン。同じくTBSの「水曜日のダウンタウン」にて2014年に実施された「音楽のプロ200人が選ぶ本当に歌が上手い歌手ランキング」では、玉置は断トツの1位に選出されており、圧倒的な声量と共にその強弱の付け方や表現力、さらにはCDと生歌の声が全く同じ“修正要らず”の歌手であることも絶賛されていた。
「続く3位から10位までは、吉田美和、小田和正、宇多田ヒカル、久保田利伸、Superfly、椎名林檎、平井堅、中島みゆきと続いたのですが、注目すべきは“1998年組”の層の厚さでしょうか。トップ10のうち、98年にデビューした歌手は首位のMISIAを含め、宇多田ヒカル、椎名林檎と3人もランクインしており、他にもaikoや浜崎あゆみ、鈴木亜美、そしてモーニング娘。も同年よりメジャーデビューを飾っています。まさに90年代後半から2000年代前半の歌謡界の黄金期を支え続けた面々ですし、単なる人気先行型ではなく、実力派もバランスよく顔を揃えているのは興味深いですね。わずか1年の間にこれだけの歌手が一斉にデビューするという現象はかなり異例な事態ではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
異常な豊作年であることが分かった“華の1998年組”に加え、やはり昭和の時代から音楽界を長く牽引し続けてきた玉置浩二と小田和正の存在もまた驚くべきものである。
(木村慎吾)