映画監督の木村太一氏が、歌手の西川貴教のツイッター上の発言に噛みついて、炎上騒ぎになっている。
勢いが止まらない新型コロナウイルスの感染拡大。公共イベントやスポーツイベントなどが軒並み中止・延期を発表する中、音楽業界もコンサートやリリースイベントを行うかどうかの判断を迫られていた2月25日、西川貴教は自身のツイッターで「なぁなぁ、で結局のとこライブとかイベントはやっていいの?あかんの?どっち?やっても怒られて、やめても怒られる…」と苦しい胸の内を吐露し、続けて「そろそろ政府でちゃんと決めて欲しい」「『自己責任』は無責任ッスよ…」と、政府の対応の遅さを指摘していた。
「25日、政府は新型コロナウイルスに関して基本方針を示し、その中でイベントの開催について、全国一律の自粛規制は行わないものの、感染の広がりなどを踏まえ、開催の必要性を改めて検討することなどを求めています。要は中止するも予定通り行うも、主催者がそれぞれ判断してくださいということなのですが、西川さんらイベントを主催する側の人間は、“丸投げ”と言われても仕方ない対応に困り果ててしまっていたようです。中止すればイベントを楽しみにしていた多くのファンを悲しませることになるし、経済的な損失も莫大なものになってしまう。しかし、イベントを強行すれば『感染を拡大させた』『何で中止にしないんだ?』という批判も大きくなっていたでしょう」(エンタメ誌ライター)
そんな中、西川の苦慮を挑発するような口調で批判したのが、木村太一氏のツイート。木村氏は西川のツイートを引用して「自分で何も決めれねえのかよ アーティスト失格だな筋肉バカ」と書き込むと、今度は西川が木村氏のツイートを引用し、「中止や延期の補填も当然なく、開催して感染者を出せば関係者全員が、先ず間違いなくメディアやネットで袋叩きにあうでしょう。そもそも国が検査すらまともに把握出来てないし、その検査も入院レベルの肺炎になってからじゃないと受けさせてもらえないので、熟考しています。バカですいません」とリアクション。すると、また木村氏が西川のこのツイートを引用して「まじめかw」と挑発したのだ。
ネットではふたりのやり取りに「炎上商法か?」「西川さんに面と向かって言えばいいだろ」「木村って監督の批判の仕方がまるで中学生だな」「自分から煽っておいて、西川さんがきちんと心境を説明しても『まじめかw』と逃げるスタイル、かっこ悪い」といった批判が殺到している。
木村氏は直後、「リプウザいからツイ消し。すげえなー芸能人は。ファンこ怖wwwwww」と書き込み、当該ツイートを削除したものの、関連する声をリツイートするなど、矛を収める様子はない。
なお、日本政府は翌26日になって、大規模なスポーツや文化イベントの主催者に対し、今後2週間は開催を中止・延期するよう要請し、音楽コンサートも次々と中止を発表している。元はと言えば、政府の対応の遅さが招いた音楽業界の混乱。西川のように頭を抱えて困り果てるイベント関係者は多そうだ。
(石見剣)