お笑いコンビ・オアシズの大久保佳代子と光浦靖子が7月6日放送の「霜降りミキXIT」(TBS系)に出演し、有吉弘行による“容姿イジり”の上手さについて言及した。
昨今では“他者を傷つける笑い”が敬遠されていることもあり、共演者の体型や見た目などをイジる笑いは基本的にNGとなりつつある。しかし、コンビ揃ってユニークな容姿をウリとしてきたオアシズにはどこか違和感があるようで、「基本はイジってほしい。『性欲ゴリラ』とか『ブス』とか」と寛容な姿勢を示した大久保だったが、「ご時世として、言う方が叩かれてしまう」とその弊害も語った。
また、かつてレギュラー出演していた「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)ではことごとく容姿イジりのターゲットとなってきた光浦も、「90年代のストロングスタイルのイジり方を経てきているので、(昨今は)刷毛で撫でられるようなイジりで『今、イジりました?』って(気付きづらい)」と語り、どっち付かずな曖昧なイジりになっていると指摘。
大久保は現在のバラエティ界で絶妙な加減で“容姿イジり”を続けている好例として有吉弘行の名前を挙げ、「有吉さんは『メスゴリラ界では一番美人』と上手くやってくれる」とし、ポジティブな表現を含ませている点がポイントだという。
「芸人への容姿や体型のイジりがタブーとなりつつある一方で、3時のヒロインやアインシュタインなど、奇抜な容姿を半ば武器としているような若手が次々とブレイクしているのも事実。しかし昨今は、単なる“ブス”や“デブ”といった悪口に近いような単調なイジりに終わらせるのではなく、有吉のように何らかの工夫を施す必要があります。有吉は大久保への『メスゴリラ界では一番美人』という絶妙な言い回しの他に、かつてモデルとして活動していた大沢あかねに対して『ブス界一の美人』とのあだ名を付け、大きな話題に。顔は整っているが、芸人のような役回りを演じることが多かった大沢に対して、世間が抱いていた印象をドンピシャで言い当てた表現だったといえるでしょう」(テレビ誌ライター)
最近では、性別を非公開にしているモノマネタレントのりんごちゃんに対して、明石家さんまがトーク番組の中で「おっさんやないか、お前」「お前、おっさんやろ!」と追及し、物議を醸したこともある。令和のバラエティではデリカシーに欠いた発言はご法度。りんごちゃんについても「キュートなおっちゃん」と表現していれば、少しは批判を抑えられたかもしれない。
(木村慎吾)