“代替肉”と聞くと、「美味しくなさそう」「作るのが大変そう」などのイメージがありませんか? でも、豆腐などの大豆由来の植物性代替肉を活用すると、動物性の肉より低脂肪・低カロリーにできるだけでなく、栄養バランスを整えるのにも役立つそうですよ。そこで、管理栄養士の資格を持つエバラ食品の菊岡裕子さんに、オススメの調理法をうかがいました。
菊岡さんによると、代替肉料理を美味しくするポイントは“濃い目の味付け”を意識することなんだとか。動物性の脂の多い肉料理の一部を植物性の代替肉に置き換えることで、料理があっさり、物足りなくなってしまうのを防ぐことができるそうです。
例えば、市販されているミンチタイプの植物性代替肉を使用する場合、ガパオライスや麻婆豆腐といった、濃い味付けのメニューにするのがオススメ。大豆特有の、風味が前面に出るのを抑える効果が期待できるそうです。
【高野豆腐でハンバーグ】
ハンバーグの材料のうち、合い挽き肉の一部を高野豆腐に置き換えるとタネがまとまりやすく、ふんわり感を出すことができるそう。脂っこさを抑えながら、肉の旨みを生かせるハンバーグレシピを教えていただきました。
〈材料〉(2人分)
■高野豆腐1枚(約15g)
■焼肉のたれ大さじ2/ケチャップ大さじ2/サラダ油適量/ベビーリーフ、ミニトマト適宜
■(A)合い挽き肉150g/たまねぎ(みじん切り)2分の1個/溶き卵1個分/パン粉大さじ3/塩こしょう少々
〈作り方〉
1.高野豆腐を水戻しして水気をしっかり絞り、みじん切りにする
2.ボウルに1と(A)の材料を入れてよく混ぜ合わせ、4等分して小判形に成形する
3.フライパンに油を熱して2を焼き、焼肉のたれとケチャップを加えてからめ焼きにする
4.焼きあがったハンバーグを皿に盛り、ベビーリーフとトマトを添えて出来上がり
合い挽き肉のたんぱく質に、高野豆腐のカルシウムや鉄分など、双方の栄養が摂取できる、いいとこ取りのハンバーグレシピ。育ち盛りのお子様や家族の健康維持に、ぜひ活用してくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)