恋に悩んでいるときは、SNSで同じような悩みを持つ人たちと交流することもあるのではないでしょうか。
確かに、同じような悩みを持つ人同士は、悲しいときに話を聞いてくれたり、アドバイスをしてくれたり、助け合う関係を築きやすいでしょう。でも、実は注意しなければいけない一面もあるのです。
それは、同じような体験を持つ人だからこそ、同じような意見を持ちやすいこと。同じグループの中で誰かが意見を言ったときに、「そうよ、そうよね」と、ひとつの意見が強化されがちなのです。これを心理学では【集団心理】といいます。
例えば、誰かが元彼のことを、「やっぱり彼が悪い」などと言ったとします。そのグループにいるのはフラれた体験を持つ女性たちですから、多くの人たちが「そうよそうよ、彼が悪いのよ」「腹立つからやっつけちゃおうか」などと、攻撃的な意見を交わすようになりやすいのです。
そこで終わればまだいいのですが、こうしたグループでのやりとりによって妙にヒートアップしてしまい、他罰的になり、元彼に害を与えるような行動を起こしてしまう人がいるのです。
そうならないためにも、同様の体験を持つグループでの交流には注意が必要です。何かを書き込む前には、一呼吸してください。そして、「私は本当にそう思っているの?」と考えながら書き込むこと。最終的にはグループの意見に惑わされず、“私個人”の意見で行動していくこと。それがとても大事です。
集団心理によって、犯罪が起きることも少なくありません。よくよく考えて行動してくださいね。
(恋愛カウンセラー 安藤房子)