滝沢秀明はこの3月に36歳を迎える年男。2018年の上半期は役者業一色となりそうだ。1~2月は、初の弁護士役を演じる連ドラ「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」(フジテレビ系で2月3日スタート)の撮影。3月は、主演と演出を担う恒例の舞台「滝沢歌舞伎2018」の稽古に追われ、4~5月は東京・新橋演舞場、6月は初の愛知・御園座で本番を迎える。プライベートタイムは当分、お預けだ。「仕事漬けになることで事務所関係者は胸をなでおろしている」というのは、古参の芸能ジャーナリストだ。
「1月2日の『クレイジージャーニーSP』(TBS系)でタッキーのもう一つの顔、火山探検家が明らかになりました。彼はこれまで『趣味は登山』とファンやスタッフに公言していましたが、実際に訪れていたのは、戦地さながらの危険地域でした。この春から夏にかけては、プライベート返上で撮影、稽古、本番に臨まなければならないため、関係者はホッとひと安心です」
滝沢が今まで「登山」といっていたのは、溶岩湖めぐりのことだった。これは、溶岩が長時間滞留して湖のようになった場所のことで、往復の道のりはもちろん、目的地も5分と踏みとどまっていられないほど危険だという。高熱マグマのため有毒ガス、落石など、どこから何が襲ってくるかわからないからだ。そんなデンジャラスゾーンに足しげく通っていることが事務所にバレたら、即刻禁止を言い渡されると思い、ひた隠しにしてきたのだ。
「5年ほど前、TBSの特番でバヌアツ共和国のマルム火山を訪れているんですが、これが大きなきっかけとなったようです。そこから、5大溶岩湖といわれるコンゴ民主共和国のニーラゴンゴ山、エチオピアのエルタ・アレ火山、バヌアツ共和国のマルム火山とベンボウ火山の4つを制覇。『クレイジージャーニー』では、東京から飛行機で13時間もかけて、4度目のバヌアツ共和国で2度目のベンボウ火山を訪れましたが、この国は火山密集地域なので探検家からすると聖地だそうです」(前出・芸能ジャーナリスト)
登山の際には、日本人のまとめ役、カメラマン、ドクターと、外国人のテクニカルリーダー、テクニカルアシスタントを携え、自身はアタックリーダーという立場。ベースキャンプで張るテントは、大人1人が足を伸ばして寝られるサイズ。寝袋、ベッドも用意し、全身を覆う火山用ヒートスーツはニュージーランド産のオーダーメイドで50万円だ。火山ガスや雨に強いラック(崖を下る際の装置)も特注。まさにガチの火山探検家なのである。
タッキーは今や年1ペース以上で“極地探検家”に変身している。今年の下半期にはどこへ向かうのか。
(北村ともこ)