俳優・角野卓造が2月6日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演し、街中で名前を呼ばれるようになったキッカケを語った。
この日は、2001年に放送された木村拓哉主演ドラマ「HERO」で共演した、角野、小日向文世、松重豊の3人が登場。47歳で同ドラマへの出演が決まった小日向は当時を「まだ借金だらけだった」と振り返り、「『HERO』出てからですよ。センター街歩いてても『アーッ!』って指さされたの。あっ、こういうことかと思ってて。だけど、名前では呼ばれない。『アーッ!』って」と“HERO効果”の凄まじさを肌で感じたという。
すると、角野も「私もなかなか名前は呼ばれない。最近は、あの彼女のおかげで。春菜ちゃんのおかげでね、ちゃんと角野さんって言ってもらえるように」と、お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜による「角野卓造じゃねーよ!」のギャグによって、自身の知名度も向上したと感謝。「それまでは『カクノさん』とか『ラーメン屋のオジサン』とかだった」と、なかなか名前を覚えてもらえず、TBSドラマ「渡る世間は鬼ばかり」でのラーメン店主役という認知のされ方だったようだ。
「名バイプレーヤーとして知られる角野は、主役を任されることが少ないこともあってか、正確に名前を覚えてもらうまでには時間を要したと告白。そんな中、角野のフルネームが入った近藤のギャグが一世を風靡し、それに伴い、街中でも『角野さん』と声をかけられるようになったといいます。
俳優や歌手の中には、お笑い芸人のギャグに使われてしまうことを嫌がるケースもありますが、『春菜ちゃんのおかげ』と感謝の言葉を口にした角野には、ネット上で『角野さん、器が大きい。まだまだ第一線で活躍してほしい』『いい関係だなぁ』『角野さんが春菜さんに感謝しているのが素敵ですね』『あんな感じでお笑いネタにされるので、実は怒っていたりするのかと思ったりしましたけど、全然違いましたね』『角野卓造さんの謙虚な姿勢はこのままのお方なんだろうと思います』などと讃える声が集まり、その好感度が爆上がりしています。
角野は昨年2月放送の『サワコの朝』(TBS系)の中で、初めて近藤と対面した際、彼女から『勝手にお名前を使わせていただいて申し訳ありません』との謝罪があったと説明。それに角野は『とんでもない。こちらのほうがお礼を言わなきゃいけないのに』と返したと振り返り、『呼び捨てだろうが何だろうが、僕の名前をああやってハッキリと連呼してくださる方はそんなにいない』と感謝していました」(テレビ誌ライター)
なお、近藤と角野は、NTTドコモ「家族まとめて割」のCMに親子役で共演するなど、まさにウィンウィンな関係を構築。そういった事情からも、角野にとって春菜のブレイクは嬉しいものだったのかもしれない。
(木村慎吾)