有村架純が主演した2017年上半期放送のNHK朝ドラ「ひよっこ」に古谷一行さんが出演していたことを覚えている人は、おそらく多いことだろう。
有村演じるヒロインのみね子が集団就職で奥茨城の実家を出ると、そこに残されたのはみね子の妹と弟のほかは母・美代子(木村佳乃)と祖父・茂(古谷)の4人。
昼間は妹と弟は学校に行き、美代子と茂は2人だけで家にいることもよくあったのだが、当時73歳だった古谷さんの“あふれる現役感”から、ネット上には「NHK朝ドラだからそんな展開はあるわけないのに、あらぬ妄想をしてドキドキしてしまう」という声が続出。その5年後に亡くなった時も、当時の“現役感”が話題になった。
そして先日、7月15日放送の「ぽかぽか」(フジテレビ系)でのことだ。「ドラマのキスシーンより旦那さんとのキスがやっぱり一番っぽい」と、世間からのイメージをぶつけられた高橋ひとみが、「私、人生で1番ステキだったキスが古谷一行さんなんです」と告白。さらに「何十年も前ですけど、恋愛関係のドラマで、スタジオの車の中でキスされるんですけど、ノドが鳴っちゃって。『んぐんぐんぐ』って。それぐらいすごいステキだった」と説明しだのだ。
なぜノドが鳴ったのかと聞かれると「わかんない。自然現象だから」とあっけらかんと話していたのだが、視聴者からは、「やはり。古谷さんからダダ洩れる色気は本物だったんだな」「のどを鳴らせてしまうキスができる古谷一行さんこそ“艶っぽさ”の神」「古谷さんの昔のドラマが見たくなった。高橋さんが言ってたドラマはおそらく1992年放送の『木曜日の食卓』(※TBS系)だと思う。いぶし銀の艶だよね」といった声が、ネット上にあがっている。
古谷さんのように何歳になっても“現役感”を漂わせる役者はこれから先、出現するだろうか。
(津島修子)